そんな風に悩んでいませんか?
忙しい社会人の方だと、英語の勉強も効率よく進めて早く成果を出したいですよね。
そんなわたしが、社会人が効率よく英語を学べる「4ステップの勉強法」を解説します。
結論、効率よく英語を勉強するには「文法」「単語」「音読」「発信」の4つを正しい順番で行うだけです。この4つの項目を日々の学習に落とし込めば、簡単に日常英会話レベル英語力をつけられます。
「日常英会話レベル」を達成するために…
- 英語学習の内容と順番がわかる
- 最適な英語教材がわかる
- 最適な英語学習ツールがわかる
- 時間がなくても、英語学習を続けるコツがわかる
では詳しく解説していきます。
日常英会話レベルって?
どうやってレベルを確認できるの?
英検3級レベル
中学英語を理解して使用できれば、英検3級の合格レベルです。
「listening(聞く)」「Reading(読む)」「Writing(書く)」「Speaking(話す)」の総合力を問われる検定なので、日常英会話レベルを目指す上で設定しやすいゴールとなります。
英検3級からは、“Do you like eating in the park?”のような質問に対して、2つの理由を含めた返答を35語程度で答えるというライティング問題も加わります。
ライティング問題対策の学習で、「発信する」英語力も伸ばしていけるところがメリットですよ。
TOEIC®470点レベル
220点~470点「通常会話で最低限のコミュニケーションができる。」
470点~730点「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では 業務上のコミュニケーションができる。」
TOEIC®は「Reading(読む)」と「Listening(聞く)」のアウトプットに特化したテストです。
「日常英会話レベル」を達成するために…
- どのレベルの受験者も、一つの教材を使い続けられる
- 合否はなく、点数で英語力の証明になる
- 実際のビジネスシーンで役立つ英語力が育つ
- 月に1回受験できる(受験地による)
ただし「Writing(書く)」「Speaking(話す)」については問われないので別の対策も必要です。
【社会人一からのやり直し英語】4ステップ勉強法
何から手をつければいいのかな。
確実に英語の上達が実感できますよ。
大切なのはインプット(知識や技術を身に着けること)と、アウトプット(身に着けた知識を使うこと)のバランスです。
社会人の方がやり直し英語を始めるために、最適な「4ステップ勉強法」を説明していきます。
ステップ1. 中学レベルの英文法
まずは、英語の基本ルールである英文法の勉強をしましょう。
英文法は、英語を使うための土台になるからです。
だけど教養のなさが伝わってしまうし、情報を間違って伝えてしまうこともあります。
英検3級レベルでも説明したように、中学レベルの文法知識だけでOK。英語力の土台である英文法をまずは固めましょう。
ただし、ずっと英文法の学習を続ける必要はありません。中学英文法が理解できたら、下記のステップ2~4を進めていきましょう。
ステップ2. 英単語の意味・発音
英語のルールを知ったら、次は英単語(英語を使うための材料)を増やす作業です。
- 英単語を見て、意味がわかる
- 英単語を聞いて、意味がわかる
- 英単語を見て、発音の仕方がわかる
単語帳一冊分、上記の3点ができる様になるまで徹底的にやりこみましょう。
意味とスペルを覚えるだけじゃダメなの?
意味とスペルだけだと、Writing(書く)Reading(読む)に偏った学習になります。
発音を意識するだけで、Speaking(話す)Listening(聞く)力も鍛えられますよ。
ポイントを押さえて英単語の学習して、効率的に英語力を上げましょう!
ステップ3.短い英文を音読
音声が聞ける英文を、15分ほど毎日音読しましょう。
音読をおすすめする理由は、以下の2点です。
- Speaking(話す) Listening(聞く) Reading(読む)を同時に鍛える
- フレーズを練習する、実践に近い練習
初心者のうちは200~400語くらいが目安です。
音読におすすめの教材については後述します。
以下、音読のポイントをまとめました。
- 音声と一緒に読む→ 音声なしで読む(一日3回ほど繰り返す)
- 音声と同じスピードになるまで、毎日同じ英文を読む
- 音声のスピード0.7→1.2と調整し、慣らしていく
- リスニングに強くなる
- 英語の表現力が身につく
- 読解のスピードが上がる
音読にはメリットだらけです。一日15分音読をするだけで、英語力は飛躍的に伸びますよ!
ステップ4. 英語で自己表現(アウトプット)する
学んだ単語やフレーズを使って、英語で自己表現(アウトプット)しましょう。
英語を聞き取れたり読み取れたりしても、英語を話せなければ「会話」はできませんよね。
思ったことを英語にしてみる、という習慣をつけましょう。
具体的には、以下のような方法がありますよ。
- ツイッターでつぶやく
- 3文ほどの短い日記をつける
- ひとりごとを言う
- オンライン英会話レッスンを受ける
「Twitter」「日記」「ひとりごと」は、自分のペースで続けられます。この方法で英語を話すことに慣れてきたら、オンライン英会話にチャレンジするのもおすすめです。
毎日続けられる方法をえらんで、無理なく英語でアウトプットする時間を作りましょう。
【一からのやり直し英語】学習・教材選びのポイント3つ
率の良い英語学習のポイント、教材選びのコツを確認していきましょう。
1.学習ポイント:「話す」を意識する
英文法や英単語を学習するとき「どんな場面で、どうやって使えるかな?」というマインドを持つことが大切です。
・英単語の発音や使い方を練習
・例文の一部を自分の言いたいことに変換
「勉強」というと、学生時代のようなテスト勉強に陥りがちです。英単語や英文の日本語訳ができればいい!ということに終始しないように気をつけたいですね。
社会人の方の英語学習の目的は「使える英会話力」です。新しい英単語や表現に出会ったら「これをどう使えるだろうか」という意識を常に持つようにしましょう。
2.教材選び: 音声が聞けるもの
教材は「音声付き」のものを選びましょう。スピード調節ができればさらに良いです。
単語や音読で発音練習するためには、お手本の音声は必要不可欠だからです。
発音が分からない単語やフレーズが出てくる度に、発音記号で予測したり…ネットなどで調べたり…なんてしてたら非効率。学習が面倒で続かないかもしれません。
ナチュラルな英語の発音やリズムで音読練習ができるようになりますよ。
スマホで簡単に聞けるアプリと連動したものだと、学習もスムーズです。
「Talk about」を例に、発音を比べてみましょう。
一語一語の発音 「トーク アバウト」
まとまりのある発音 「トーカバゥ」
このように、英文はまとまりを持って一息で発音されます。使える英語を身に着けるために発音練習は必須ですから、教材に音声が付属しているかを確認しましょう。
3.教材選び: レベルや目的に合ったもの
教材選びの際は、難しすぎないものを選びましょう。
以下のポイントで教材選びをしてみましょう。
- 読解教材…分からない単語やフレーズは10個以内、話の概要がわかる
- リスニング教材…英文を読んで、意味が分かるもの
英語リスニングで知っておくべきことは「読んで理解できないものは、聞いても理解できない」です。必ずテキストが付いているリスニング教材で学習しましょう。
【英語学習ツール5選】社会人におすすめ教材・サービス

英語を習得するには、継続が大切。
仕事や家事で忙しい社会人の方が「無理なく」英語学習を続けられる、おすすめの教材やサービスをご紹介していきます。
1.やり直し英語におすすめ!NHKラジオ講座
英語を一から「文法」「単語やフレーズ」「発音」オールマイティに学べるのがNHKラジオ講座です。
- テキストの値段がお手頃(550円税込)
- Kindle版のテキストもある(510円税込み)
- 1回15分の講座なので、忙しくても安心
- アプリでリアルタイム放送が聞ける
- アプリで前週の放送が聞ける
「タブレットで学習」「バックナンバーをアプリで対応」など時と場所を選ばず学習できます。たった15分なので忙しい社会人の方でも、無理なく学習を続けられます。
NHKラジオの基礎英語講座は、以下のように3つのレベルに分かれています。ゼロからやり直したい!という方は①から始めて、レベルアップしていきましょう。
- 「中学生の基礎英語レベル1」…中学1年、2年生レベルの文法
- 「中学生の基礎英語レベル2」…中学2年、3年生レベルの文法
- 「中高生の基礎英語 in English」…中学文法をつかって英語で表現
お近くの本屋さんで、実際のテキストを見て自分に合ったレベルから始めてもいいですね!
2.ながら時間におすすめ!キクタン単語帳
忙しい社会人の方の英単語学習としておすすめの教材が、キクタン【Entry】2000語レベルです。
入試や日常生活で使える語彙の定番を集めた単語帳。社会人の語彙トレに最適です。
- 「聴いて覚える」ので通勤中に学習できる
- 1日8語を学習するスケジュールで苦にならない
- 「英語→日本語→英語」音声で学習できる
じっくり学習するときには単語帳を開いて、ながら学習するときには音声を使って…など時と場合によって使い分けましょう。
3.音読におすすめ!英会話・ぜったい・音読
英語学習には「音読」の習慣が必須です。そこでおすすめの教材が「英会話・ぜったい・音読」シリーズです。
「入門編」・「続・入門編」は中学1年と2年の教科書から厳選された、それぞれ12のレッスンで構成されており、「標準編」は中学3年の教科書から同様の12のレッスンが掲載されています。
- 教科書からの英文なので、短時間で音読できる
- 音読の方法論が具体的に説明されている
- 難しすぎないので、音読に集中できる
注意点として、超音読シリーズには「音声を聞きながら、英文を書く」ということもおすすめされています。しかし、この作業はかなりの時間がかかってしまいます。忙しい社会人の方には不向きなので、このステップははずしても大丈夫です。あくまで音読の素材として利用することをおすすめします。
1つのレッスンをシャドーイング(テキストを見ないで音声を聞きながら、音読すること)ができるようになるまで毎日続けましょう。
4.すきま時間におすすめ!英語でTwitter、3文英語日記
ほんの数分でできるアウトプット(英語で自己表現)におすすめなのが、Twitterで英語専用アカウントをつくることです。
英文法、英単語、フレーズなどその日に学んだことを使って、ふと思ったことを英語で表現しましょう。1日3回つぶやく!などと回数ノルマを決めておくと、達成感を感じて続けやすいですよ。
朝や寝る前のルーティンにしたい方は、以下の内容を手帳に3文程度の英語日記を書くのもおすすめです。
- 印象に残ったこと
- それについて思ったこと
- 明日の予定、意気込み
何気ないことでもいざ英語にしようとすると「これ、英語でどういうんだろう?」という気付きになります。アウトプットは英語を「知っていること」から「できること」にする大切なプロセスです。短時間でできることなので、英語でTwitterか英語日記!ぜひやってみましょう。
5.オンライン英会話
Twitterや日記で英語表現に慣れてきたら、ぜひチャレンジして欲しいのがオンライン英会話。毎日のTwitterなどのつぶやきにプラスして、週に1〜2回できれば十分です。
実際に相手がいる英会話では、リスニング力、対応力など総合的な英語の力を求められます。ハードルが高く感じるかも知れませんが、スムーズに会話ができないのは当たり前です。
実際の英会話のなかで「自分の弱いところ」「得意なところ」をあらためて発見できます。その気付きを、毎日の学習に生かすことで英語力が伸びていきます。
オンライン英会話のサービスを選ぶ際に気を付けることは、以下の4つです。
- 金額は相場範囲内か
- 予約の取りやすさ
- 開講時間
- 講師の質の基準
長く続けるためには「無理のない金額」「予約やレッスンのストレスが少ない」ことは大切です。しっかりホームページや口コミを確認して受講しましょう。
【社会人の英語勉強スケジュール】挫折しない習慣化のコツ
英語学習の勉強方法やおすすめの教材は分かったけど、習慣化できる自信がない…
毎日の仕事や家事が忙しいと、英語の勉強はつい後回しになりがちですよね。社会人の方におすすめの「習慣化のコツ」をお話します。
1.「量」でなく「時間」で設定
1日の勉強ノルマを「〇ページする!」ではなく「〇分する!」というように、時間で設定しましょう。
テキストをページ数でノルマ設定してしまうと、学習内容が難しくて予定したより時間がかかってしまった!という事態も起こりえます。その後のスケジュールが押して、悪循環で学習を中断という結末にもなりかねません。
- 朝30分、英文法を勉強する
- 通勤時間に、英単語を勉強する
- 寝る前30分音読する
上記の例のように、一定の時間に対して勉強内容を組み合わせてノルマ設定しましょう。
2. TODOリストで毎日確認する
迷いなく毎日の英語学習を続けるためにも、TODOリストを作ることをおすすめします。
「今日は何を勉強しようかな…」とテキストをパラパラめくったりするのは、時間のロスになってしまいます。
TODOリストは、上記で説明した「文法(一定期間)」「単語」「音読」「アウトプット(英語で表現する)」を含むようにし、「何をいつするか」を決めておきます。
□ 6:30 (30分)文法テキスト
□ 通勤中(30分)キクタン英単語
□ 昼休み(5分)Twitterでつぶやく
□ 20:00(10分)英語日記3文
□ 22:00(15分)ぜったい英会話音読
やるべきことが視覚化され、チェックがついていくと達成感にもつながります。
スマホアプリのメモ帳、手帳などすぐに確認できる方法で管理しましょう。
3. 目標を決めて成果を実感する
英語の学習を日々続けていても、成果はなかなか感じにくいものです。
一定の目標を置くことでモチベーションの維持にもつながります。
日常英会話レベルでしたら、英検3級やTOEIC470点が目安です。
英検が向いているのはこんな方
「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語力を総合的に測りたい方。
合否はありますが、「英検バンド」という数値で「合格ラインまでの距離」が確認できます。
TOEIC®がむいているのはこんな方
「読む」「聞く」に特化して、現状のレベルを知りたい方。
TOEICは試験に対しての合否がなく、点数が英語力の証明書となります。
モチベーションを保ち現在地の確認のためにも、自分にあった目標基準を定めましょう。
【メリット5選】社会人が日常英会話ができると何が良いの?
時間を作って英語の勉強して、いったいどんなメリットがあるの?と不安になることもありますよね。ここでは「英会話レベル」の英語力をつけることで、得られるメリットを5つ説明します。
1.「向上心」>「苦手」で英語力向上
日常英会話レベルに達すると、英語力の伸びが飛躍的に早くなります。
「苦手意識」が減って、「もっと話せるようになりたい」「今度は英検準2級に挑戦したい」などの向上心が勝りはじめるからです。
自転車の乗り方を覚えると、もっと遠くへ行きたくなるし、
目玉焼きの作り方を覚えると、今度は違う料理に挑戦したくなる…といった感じです。
1人アウトプットに慣れてくると、今度は「英語で会話したい」と感じるようになります。
英会話レベルに達成すると自然とモチベーションが上がり、英語力がどんどん向上してくれるというわけです。
2.正しい情報がすばやく手に入る
英語が分かると、世界のニュースを「正確に」「すばやく」手に入れることができます。
「毎日ネットニュース見てるし、情報収集の早さには自信があるけど?」なんて方もいるかもしれません。
でもそのニュースが日本国内のものでないのなら、日本語に翻訳されてからのタイムラグがあります。さらにその日本語訳は、原文の内容が省略されていたりニュアンスを変えて表現されていたりするかも知れません。
つまり日常英会話レベルの英語がわかれば、英語で書かれている一次情報の概要を「正しく」「早く」手に入るのです。他の社会人と差をつける重要なポイントです。
3.本物を直に味わえる
海外ドラマ、洋書、洋楽など日本語を介さずに、楽しむことができれば世界が変わります。
「いやいや、海外ドラマ吹き替えで十分楽しんでるし、問題ないけど?」そんな声も聞こえてきそうです。
でも、海外ドラマ(映画)の字幕は、全てが日本語に訳されていないのをご存じでしょうか。シーンの長さの関係で、読み切れる文章量には限りがあるからです。さらに英語の直訳から考えると、かなり意訳した吹き替えになっていることも多々あります。
例えば、弁護士ドラマのSUITSでのあるシーンで、主人公のハーヴィーが昔の同級生のことをこう言いました。
”Married to the library?”
直訳は「図書館と結婚したよね?」ですが、字幕吹き替えでは「がり勉だったな」となっていました。こうしたニュアンスの違いが分かると、日本語のみで視聴する以上の楽しみがあります。
4.仕事の選択肢が増える
転職・情報サイトDaijob.comが行った「英語習得に関するアンケート調査」では、4人に3人は「英語習得で仕事の選択肢が増えた」さらに、3〜4人に1人は「年収が上がった」という結果になっています。
【Daijob.com 英語習得に関するアンケート調査】現役バイリンガルビジネスパーソンが回答
私自身も英語の勉強をしたことで、留学経験がないにも関わらず外資系企業への転職を成功させたことがあります。
国際的な企業はもちろんのこと、国内企業でも海外のお客様とのやり取りは避けられません。例えば、コンビニやカフェで働くにしても、海外のお客様の来店時には英語で対応できたら助かる!という場面もあるはずです。
「日常英会話レベルを使いこなせる」だけで、就職や転職に有利なのです。
5.価値観の違いに寛容になる
英語を学ぶことで、英語圏の文化や価値観の違いに気付きます。自分と考え方や価値観がちがっても、寛容に受け止められるようになります。
例えば、日本語では状況や説明を最初に結論を最後に言いますが、英語では結論ファースト。そこから分かるのは、日本人は結論に至るまでの状況やプロセスを大切にしますが、英語圏の人々は、結果が全てということです。
このように、英語を学ぶことで自分とは背景の違う人々の価値観を理解し、その違いを寛容に受け止められるようになります。
【社会人一からのやり直し英語】まとめ
忙しい社会人が英会話レベルを目指すには、短い時間で効率よく、毎日学習を続けることが大切です。以下、本記事のまとめです。
- 4つの学習ステップとは「文法」「単語」「音読」「発信」
- 4つの項目を毎日の英語学習TODOリストに組み込みましょう
- TODOリストは「何を」「いつ」「何分」するのかを明記
- 〇ページする!など量にこだわらない
- モチベーションを保つための目標設定
- 目標は英検3級かTOEIC470点以上がおすすめ
「英会話レベル」は何歳からでも達成可能ですし、仕事の幅が広がるなどのメリットが多くあります。毎日続けられる「自分だけの学習スケジュール」を立てて、英会話レベルを目指しましょう!